「玉蘭」桐野夏生著
- 作者: 桐野夏生
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2001/02
- メディア: 単行本
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常盤貴子さん主演で、私が本を読んで想像していた世界と
女優さん、俳優さんの配役がピッタリで、すごくよかったです。
ラストは、ドラマのほうが美しく描かれてたなあ。
本だと、ドラマよりももっと、リアルで、
感傷的で、切なくて、なんて表現したらいいのかなあ。
夏の蒸し暑い夜、あえてエアコンをつけずに汗を垂らしながら
本を読む。毎年、夏が来ると私は「玉蘭」を借りてきては
蒸し暑い中読むんです。玉蘭の世界は、なんとなく
蒸し暑くて、黄砂で埃っぽくて、人間くさい(いいところもわるいところも含めて)
世界をイメージしてる。
主人公「有子」(私と同じ名前なの)と、亡霊としてでてくる叔父。
ふつうなら、亡霊がでてくると、話自体が嘘っぽくなるのだけど
さすが、桐野夏生さん。桐野作品の独特の桐野ワールド、私は好きです。
蒸しあつーい夏におすすめの一冊です。