「対岸の彼女」 角田光代著

対岸の彼女

対岸の彼女

直木賞受賞作だから、なんとなく図書館で借りてみた。
 環境も性格も異なる二人の女性を描いた作品。

二人とも30代で、ひとりは既婚、子持ち、専業主婦。
もうひとりは、未婚、子供なし、女性社長。
 全然接点のない二人が描くものがたりは、作者の独特のやわらかい世界で、読んでいても、ほんわかしてくる。


特に私が気に入ったのは、お掃除をする場面。
無心に汚れをゴシゴシこすっていると、ふっと汚れが浮いてくる瞬間の描写。
 掃除という作業しながら、主人公のきもちも、変わっていく様子。
二人の女性を見て、それぞれに同世代だから分かる部分があって、
私はこの二人とも共感できるところ、できないところがあった。
 

 こんなことを書いている私のパソコンの周りは、モノであふれかえってる。
そうだ、私も掃除しなきゃ。と思い出す。
この頃、ずっと忙しくて(言い訳)そういえば家の中も、頭の中もクチャクチャだ。
 とりあえず、部屋に散らかっているいらないものをゴミ袋に捨てることにしよう。